終わりの夜

 零時を過ぎた 肌寒い夜 

積まれた本の中にかき分けるように置かれた 

 パソコンを閉じて ポップなメロディの再生を停止して 

 机の明かりを消して メガネを外して

マグカップに注いだ温かい紅茶をひと口 ひと息


 時計の針がゆっくり進んで 風の音 木々のささやき 少しうとうとする

最後の明かりを消して ベッドのもぐりこむ

 毛布が柔らかくてふわふわで 真っ暗だけれど 

 あったかくて 芝生の上で日向ぼっこしているような そんな心地よさにまどろんで

  おやすみなさい

 

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